ELISAキット
ヒトEpCAM陽性エクソソーム定量用キット
▶ヒトEpCAM陽性エクソソーム(CD9) ELISAキット
血液サンプルや細胞培養上清から
EpCAM陽性エクソソームを直接定量できます!
ヒトEpCAM(上皮細胞接着因子:epithelial cell adhesion molecule)は、細胞膜表面に存在する314アミノ酸からなる膜貫通型糖タンパク質です。多くのがん組織ではEpCAMが過剰発現し、特に、結腸、直腸、乳房、肺、前立腺がんでEpCAMの発現亢進が観察されます。 EpCAMは、細胞間接着に関与するだけでなく、細胞増殖やがん幹細胞性など、腫瘍の進行に関連する他の重要な細胞機能にも影響を与えます。
エクソソームは生体を構成するほぼすべての細胞から分泌される直径30~200 nmの小胞です。また、ほとんどのタイプの癌組織からは腫瘍細胞に関する分子情報を運ぶ多数のエクソソームが放出されることが報告されています。この腫瘍細胞に由来するエクソソームが有する情報は、臨床研究における重要なツールになる可能性があります。
しかしながら、エクソソームを解析するには、超遠心法などでエクソソームを精製する必要があり、腫瘍細胞に由来するエクソソームを迅速で簡便に直接測定することは出来ませんでした。

特長
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血液サンプルや細胞培養上清などに含まれるEpCAM陽性エクソソームを直接定量できます。
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特殊な装置は不要で、通常のプレートリーダーがあれば測定できます。
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標準試薬として保存安定性に欠けるエクソソームそのものを使用せず、EpCAM/CD9融合タンパク質(標準タンパク質)を利用することで安定性と再現性を確保できます。
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EpCAM/CD9融合タンパク質(標準タンパク質)を用いた標準曲線で読み取ることで各サンプルの相対定量が可能です。
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固相化したCD9抗体でエクソソームを捕捉し、HRP標識したEpCAM抗体で検出します。
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対応サンプル:血清、血漿、細胞培養上清
データ例(ヒトEpCAM陽性エクソソーム(CD9) ELISAキット使用例)
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標準曲線

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検出感度
0.14 ng/mL
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測定範囲
0.313~20 ng/mL
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添加回収

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各培養上清中のEpCAM/CD9エクソソーム量のタイムコース

製品情報

本製品は、コスモ・バイオ 株式会社を通じて販売しております。